こんにちは!
今回は、アニメ「ゴールデンカムイ」についてレビューしていきます!
歴史好きな人におすすめです。特に戦争ものが好きな人にはたまらない作品です。日露戦争は、日本が勝った戦争なので、少し誇らしい気持ちにもなります。
とはいえ、この物語は歴史漫画ではないので、あくまでも主人公杉元太一とアシリパを中心とした、埋蔵金をめぐるアクション物語です。
もし、興味がある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
アニメ「ゴールデンカムイ」のあらすじ
日露戦争後の北海道が舞台です。日本帝国陸軍の元軍人の杉元佐一と、アイヌの少女アシリパが、アイヌの埋蔵金を旅をしながら求めていきます。
日露戦争後の戦乱が収まっていない日本とロシア、という一方でシリアスな部分もありますが、白石などひょうきんなキャラクターもいるので、アクションとユーモアが楽しめる作品です。
埋蔵金をめぐっては主人公の二人の仲間になる者や、敵も多くあらわれ、凶悪な犯罪者もいて、様々なキャラクターたちとその人生も、見どころの一つです。
アニメ「ゴールデンカムイ」の魅力を徹底レビュー
アイヌ文化がたくさんでてくるので、アイヌ文化を学ぶことはおもしろいと思います。例えば「ひんな、ひんな」というのは「おいしい」という意味で、アイヌの少女アシリパがよく言う言葉です。
また味噌は杉元太一がいつも携帯しているのですが、それをアシリパが気に入って、いつも鍋に入れています。それを「うん〇」という意味の「おそま」と呼んでいるのも笑えます。
この作品はとてもユーモアがあり、どんなシリアスな場面でもクスリと笑わせてくれる場面があるので、そこが気に入っています。アニメとしては1期から4期まで放映されていますが、回を重ねるごとに面白さが増してきます。
北海道だけでなく、ロシア、樺太、と舞台が広いのもスケールが大きく、雄大な気持ちになります。また、人の皮に刺青を彫って埋蔵金の地図を作る、という発想にも驚かされます。
人の皮、というオカルトな要素ですが、実際に刺青は日本の文化ですし、日露戦争時にもあったし、時代考証てきには合っています。しかも、この作品のすごい点は、港の背景など、時代考証がきちんとされている点です。
当時の屋根、港の様子などの描写も詳しいです。また、当時の激戦区の旅順や他の地域など、実際の戦闘があった場所もでてくるので、さらにこのアニメのリアリティが増してきます。
アイヌの文化でも、既婚女性は口の周りに刺青をするのですが、それもきちんと描写されていて、作者は勉強したんだろうなと感じさせられました。
そして一番私が気に入っているのは、人物描写です。杉元佐一は、いつもアシリパのことを「アシリパさん」とさん付けでよんでいます。小さい子どもなのに、アシリパに敬称をつけて呼ぶところに彼の律義な性格を感じることができます。
また日本帝国陸軍、第7師団のキャラクターたちは、おのおの、暗い過去を背負っていて、物語が進むにつれ、その過去が明らかになってきます。
そしてその部下を束ねる三輪 彦九郎こそ、冷徹で、計算高く、それでいて壮大な計画を持っているのではないか、と読者に期待させる人物で、物語のキーパーソンです。
彼はロシアのスパイとして長らくロシアに潜伏していましたが、どうして埋蔵金を追うようになったのか、その執念はどこからくるのか、まだ物語では明らかになっていません。
単なる金銭の問題ではなく、ロシアと北海道の位置関係、ロシアと日本の政治的な動き、そして当時の自由思想が北海道独立という大きな思想、概念をもたらすという、壮大な物語です。
このアニメを見るには、日本史のロシア戦争前後を知っておくほうがいいかと思います。しらなくても楽しめますが、知っていると、より楽しめます。絵が迫力があり、アシリパの青い目もきれいに描かれているし、アニメ版では、声優さんがいい仕事をしていて、キャラクターの個性をひきだしているし、とてもおすすめのアニメです。
4期では、途中12歳未満は見ない方がいい場面もありますが、それ以外は、全体的に構想がしっかりしていて、人物描写も良く、ストーリーもテンポがいいので、日本が誇れるアニメの1つといっても過言ではないでしょう。
男性向けの雑誌に連載されたこともあり、女性が見るのは、すこし抵抗がある場面が多いのが事実です。もう少し女性やこどもが見て安心できる内容だといいのになと思うこともあります。
まとめ
毎回、銃撃戦あり、殴り合いあり、とアクションが好きな方にはとてもおすすめな作品です。特に銃の名手が日本帝国陸軍側とアシリパ側(ロシア人ですが)にいるので、その銃撃戦や心理戦も楽しみの一つです。
また、ユーモアが各所にあるので、コメディが好きな方も楽しめる作品です。少し性的な場面があるので、女性よりも男性のほうが、抵抗なく読めるかもしれません。
この記事が少しでも参考になれば幸いです!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!