ハイクオリティの映像美と深いテーマ性に没頭!アニメ「魔法使いの花嫁2」のレビューまとめ

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こんにちは!

今回は、アニメ「魔法使いの花嫁2」についてレビューしていきます!

第一シーズンは原作の漫画の雰囲気を生かしつつ、見事に再現してくれた「魔法使いの嫁(通称:まほ嫁)」。

JUNNAさんの「Here」のオープニングで始まる本作に釘付けになった方も多いのではないでしょうか?

一期と同様JUNNAさんの「Dear」で始まる第二期は今季はそのエピソードの続きで、竜の呪いを受けてしまったチセが、魔術師の学校に入ることになるお話です。

前作はエリアスとの「魔法使い」の暮らしが中心でしたが、自分を犠牲にしがちなチセと、「人」が良く分からないエリアスの閉じた世界で生きてきたところから、本作は一歩外に開けた「魔術師」の世界に足を踏み入れます。

もし、興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!

アニメ「魔法使いの花嫁2」のあらすじ

羽鳥チセは日本人の15歳の少女。

ほぼ無限の魔力を生み出し、異形の者たちを引き寄せる「夜の愛し仔(スレイベガ)」のチセは母親に目の前で自殺された過去を持つ天外孤独な少女です。

自分自身も死んでしまおうと思った時、急に現れた黒服スーツの男性、セスに「あなたを売りませんか?」と言われ、半ばやけくそだったのもあり、チセは人身売買に身をゆだねます。

そこで、その素質を「本物」の魔法使いであるエリアス・エインズワース(別名、茨の魔法使い、肉の殻を持つもの(リャー・アナム))に見込まれて500万ポンド(約7億円)で買われ、イングランドのエリアスの屋敷で魔法使いの弟子兼嫁(候補)として暮らすことになりました。

一方、エリアスは他の魔法使いや魔術師から一目を置かれる魔法使いではあるが、人嫌いで有名で、これまで長い間他人との交流を避けており、チセを邸に置いたのちもしばらくは、エリアスと家事妖精のシルキー、黒妖犬のルツと暮らしていました。

しかし、周りで起こる不可解な事件。

その結果、魔術師たちと交流したり、「身体が朽ちていきながら死ねない」呪いのかかっている「彷徨えるユダヤ人」ことカルタフィルスと戦ったり。その過程で、竜に「再生させられながら死に向かう呪い」をかけられてしまったチセは、自分に執着をするエリアスとの間に、根本的な溝があることに気付き、エリアスのもとを離れることを決意します。

自らの片目を犠牲にして、カルタフィルスの過去を乗り越えることで、
竜の呪いを封じ込め、カルタフィルスを眠らせたチセ。

第二期ではそんなチセが自らの力の使い方を学ぶため、「魔法使い」ではなく、「魔術師学校」の門戸をたたきます。

離れがたいエリアスは講師として学校に着任。

大英図書館の地下深く、新たな舞台で始まる、新たな物語。ひとは学び、考え、成長していく、「可変」の生き物。ひとならざるものは果たして……。

アニメ「魔法使いの花嫁2」の魅力を徹底レビュー

この作品は「面白い」という言葉だけでは語りつくせません。

何もかもに厭世的になっていたチセが、エアリスに救われ、ひとならざる彼を受け入れ、そして、距離を置く。

無限に近い時間を生きるエリアスと、今という瞬間を生きているチセ。

変わらずにいたいエリアスと、変わっていくことを願うチセ。

どこまでも対照的な状況から第二期は始まります。

親離れしたい15歳から16歳の少女の感情と、子離れできない(ある意味親離れできない)ヤンデレ気質のエリアスと異類婚姻譚の話ながら、内容としてはどこまでも人間臭い作品で、とても完成された作品だなと感じます。

また、第一期の時点でも「魔法使い」と「魔術師」の違いは触れられていたり説明されていたりしましたが、第二期はそれを実践で「エインズワース先生」他、講師陣が細かく教えてくれるのですが、こうした話も後で伏線回収されたりするのかなと思うと、とても楽しみです。

また、学院ならでは「他の生徒とのかかわり」が増えていく点も楽しみなところ。

特に第一期、最初に人身売買で登場した「セス」が今回の第二期のキーパーソンである「ルーシーの兄」という設定にも「え、いったい、いつからその設定だったの?」と驚かされます。

PVも拝見しましたが、前回の自然豊かな映像とは変わり、ロンドン界隈の都会的な背景が「これまた書き込み量が尋常じゃないんだろうな」と思いつつも、アーチ回廊も細やかな装飾のある柱時計の作画もとても丁寧に描かれていて、原作の雰囲気を壊さないよう意識してくださっているのを感じます。

前作のアニメーションもオープニングからエンディングクレジットまで、背景の動植物の作画も含めてとても丁寧に描き込まれ、原作のコミックスでの世界観を見事に表現してくれていました。

ですので、今季も美麗な作品になるのではと思いますが、第二期は第一期よりもさらに魔法のエフェクトのシーンやアクションシーンが増えると思いますので
そのあたりをいかに分かりやすく、かつ、迫力ある映像にしてくれるかも気になっています。

まとめ

ケルト神話系の話も出てきますし、妖精たちも出てくきたりとファンタジー要素が強いものの、「人ならざるもの」「人の道理が通らないもの」との交流を通して逆に「人のもろさ」、「人の優しさ」、「人の恐ろしさ」を描く本作は、多少血なまぐさいシーンもあります。

ですが、そのテーマ性は深く、チセの成長を通して色々なことを考えさせられます。

血なまぐさいシーンがあるので、映画なら「鬼滅の刃」同様、PG-12かR-15指定を受けそうなストーリーではありますが、テーマ性からすると「夏休みの課題図書」で読書感想文を求めてもいいくらい老若男女一度はご覧いただきたい作品です。

この記事が少しでも参考になれば幸いです!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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